★データ
日 程 2002/07/31(水)晴
地 域 台高
山 名 白鬚岳(しらひげだけ)1378.2m
参加者 レンゲ辻さん、もきちさん、kazさん、山太
行 程 中奥川前川林道より→1193P→1286P→白鬚岳 ピストン
★アプローチ
中奥の集落をすぎ前川に入る林道を登ると、途中でプロ用ビデオカメラやバードスコープをセットしたおじさんが対岸の険しい山肌を見上げていた。狙いは大鷹だろうか。
林道は綺麗に舗装されていてラッキー!。村の給水施設の広い駐車場に車を止める。10時頃だっけ。
ここからぐんと道が狭くなるがまだまだ舗装道路が続き四駆なら登れそう。
しばらくは林道歩きが続く。下界では35度という猛暑だけど、ここまで入れば涼しい。
★軽蔑のまなざし
舗装がとぎれて荒れた林道になったけど、こんな奥まで一台の四駆のワンボックスカーが入っていた。やっぱり双眼鏡で岩肌を見上げている。大鷹が飛ぶのを待っているらしい。
じっと一日待っているのも優美な時間だなぁ〜って思う。
白鬚岳に登るのだと言うと、その一瞬の顔は「このクソ暑いのに!」と言う軽蔑のまなざしだった。
★急登
林道終点の広場で一息入れてここからいよいよ登山道だ。
テープは右の尾根に着いているが、あれ待て待てと地図を広げるとどうやら沢を渡って左の尾根が正解らしい。
最初は踏み跡程度だったのでちょっと不安だったが、すぐに白髪岳への道標を見つけて安心する。
すごい急登で足場も悪くズルッツと滑れば谷に落ちそう。
20分ほど登れば尾根に乗っかった。やれやれと思ったけどこの尾根も結構急で一歩一歩確実に高度を稼いでいく。
1193Pまでは綺麗に手入れされた植林で尾根も広く歩きやすい。
そこからは右側が自然林になり感じの良い景色になってきた。ヒメシャラの木肌が綺麗だ。
いくつかのピークはトラバース気味に道が付けられているが、細い道なので歩きにくい。
★ギブアップ。
もうひと登りすれば1286Pという手前でもきちさんが、
「私もうだめ!。又この道を下ることを考えたら、これ以上登れません。私はここで待ってますから登ってきてください。」
しばらく休憩して、一緒に登ることを進めたけど意志が硬い。
登りも下りもしないでここで待っているように言って私たちは登ることにした。
相変わらず急登が続く、もきちさん登らなくてよかったかな。(^^ゞ
★頂上到着!
1時半だ。墓石のような山頂碑は以前登ったときは無かったような。
急にアブやブトが集まってきて落ち着いていられない。しばらくすると彼らもあまりおいしくない連中だと解ったのかkazさんだけにまつわりつく。
それでも頑張ってシートを広げてちょっと遅い昼食にする。展望は南の方に180度ほど開けている、大普賢岳の優美な姿が印象的だ。
★落ちた!
1193Pまではアップダウンが続き、トラバースが多いイヤな道だ。大休憩したもきちさんは元気を取り戻した。
足場の悪いトラバースの斜面でkazさんがバランスを崩しそのまま2回転して5メートルほど落ちた!。
ちょうど大きな倒木の根っ子が針山のように上を向いている。それに身体中刺さって中世の拷問の様になっても怖いし、その根っ子が無くて谷底まで落ちても怖いし、どちらでもなく、その手前でかろうじて止まったのは幸いと言うべきか。
痛めていた膝をひねったようで、湿布をした後元気に歩き出したのでやっと安心する。
★怪我の総合商社
緊張した斜面が過ぎて出る話題は、椎間板ヘルニアになったとか、小指を骨折したとか、出るは出るはレンゲ辻さんは怪我の総合商社。
★余韻
下山後の林道歩きが大好きな山太だ。
頂上を踏んだ満足感。安全なところへ下りてきた安堵感。
ほどよい下りが疲れた身体を後押ししてくれる。
周囲の草木にも目がとどき楽しませてくれる。
こんな猛暑でも山は案外涼しいんだって再確認させてもらった山行でした。
参加されたレンゲ辻さんもきちさん、kazさん有り難うございました。
〇~~/\/\~~/\~~ 《山太》