どこかに良い山ないかなあ〜、って地図をながめていると、一つ見っけ!。大峰前衛の竜王山である。その北側には銀峯山もある。
ふふん?これって先日囲炉裏で話題になっていた山だわ。これに決定!。
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十日市の丹壬生川は春の匂い。 |
【地 域】大峰前衛
【山 名】夜中(竜王山)619m
銀峯山612m
栃原岳520m
【日 時】1999年03月11日朝発
【メンバー】単独
【天 気】みぞれ
十日市から八ツ川集落に少し入ったところに車を止める。どんよりした空からはポツリポツリと雨が降り出した。
こんな時は車で頂上まで行っても良かったが、円の亡者さんに歩けと言われたしなあ〜。
台風の被害で登山道は通行不可と書いてあった。なあに、跨いだりくぐったりすれば良いさ良いさ大丈夫。
ちらほら咲いている果実畑は桃だろうか、梅だろうか満開は2週間ほど後だろう。
しばらくはよく踏まれた山道を歩く、時々倒木があるがどおってこと無い。しかし尾根に乗ってから倒木がひどくなった。こりゃ手強い、倒れた根が壁のようにさえぎる、折り重なるように倒れた巨木は跨ぎも潜りもできない。
道は全く消えてしまっている。藪こぎは結構慣れているつもりだが、倒木の藪こぎは最強だ。
雨はみぞれになった。大した降りではないが藪こぎでビッショリ。土の付いた根っこの藪こぎでドロドロになった。
間近に鳥居が見えてきた。もう少しだあそこまで歩けば車道がある。
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霞む櫃ヶ岳遠望。 |
波宝神社の大鳥居。 |
銀峯山の鳥居についてやっと傘を差す事が出来た。やれやれ。ポクポクと竜王山を目指して歩き出す。道の両側も台風の被害はすごい。大峰方面は幾重にも山が連なり霞んで見える。
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夜中山頂、二等三角点 |
波宝神社、本殿二棟。 |
奈良県指定有形文化財
波宝神社 本殿二棟
ここ白銀岳(612m)は、古代から神の山として信仰を集めていたようであるが、当神社は平安時代になって、天安二年(858)に官舎となり、延長五年(927)の延喜式神名帳にしるされる古社である。
上来、大峯修験と深いかかわりを持ち、また境内には、明治初年まで「銀峯山神宮寺」があった。
祭神は、住吉大神と神功皇后とされている。
現本殿は、左右二殿より成る。各一間社春日造、桧皮葺、両殿前面を板壁などで連ね、一つづきの建物のようになっている。春日造社殿をつなぐ
他の例に比べて、当本殿の場合、縁廻りなど一体感の強い構成となり、連棟社殿形式の展開を示す遺構として、その資料的に価値は高い。
県内における17世紀の特異な形式の神社本殿として重要である。
西吉野村教育委員会
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こんな山の上にも民家がある。今は車も通れるようになっているが、復旧するまでには長い間孤立していたんだろう。
かなり歩いた頃、小さな鳥居が見えて石段があった。竜王山はこれだろう。頂上には社があったが三角点は見あたらない。違ったかな?。
ちょっと行き過ぎたようだ。少し戻り果実畑の道を登っていくと電波塔と三角点があった。見晴らしはない。
二等三角点、夜中(竜王山)。点名は“夜中”と言うんだって!。私は夜中に登ったんだ。
銀峯山に戻り神社の軒でラーメンを炊いて食べる。寒い、500メートルの山をなめたらあかん。
もうあの倒木帯を戻るのは懲り懲りなので、帰りは車道を歩く。台風被害視察のような山行でした。
帰りの駄賃に、栃原岳に立ち寄る。先ほど登った銀峯山と棺ヶ岳とで吉野三山らしい。こちらは上まで車で上る。頂上には電波塔と波比売神社が奉られている。
#(~0~)/U 〇~~/\/\~~/\~~ 《山太 Santa!》