奥美濃・平家岳


【日  程】1979年5月5日
【地  域】奥美濃
【山  名】平家岳
【ルート 】荷暮谷→平家岳→面谷→荷暮谷
【メンバー】山太・他2名

5月3日から6日にかけ自動車を利用して奥美濃の左門岳・滝波山・平家岳をピークハントしてきました。
会では私は平家岳のレポートを担当しましたのでそれを載せておきます。

今日もすばらしい天気、朝早くから目が覚めた。
皆はもうひと晩泊まるのだが、私は5時のバスで帰らなければならない。

青野さんはイワナを釣るということで3人で登る事になった。

野々小屋谷と荷暮谷との出合に車を止め.荷暮谷に入る。
7時頃だった。

すぐに左側に谷があるが林道に沿って本流を登る。
林道がなくなり、大きな出合で青野さんと別れ私達は左の谷に入った。

しばらくは踏み跡もあり、なだらかなきれいな谷だ。
9時頃初めての滝に出合う。10m位だと思う。
右岸でも左岸でも何なく登れる。
滝を登るとすぐ次の出合がある。本流は右側で平家岳直下まで突き上げている。
左の谷は、平家と1450mのピークの鞍部まで上っている。
私達は左の谷をつめるつもりだが、その谷の入り口は15m程の滝になっていた。
これは左岸を登る方が楽なようです。
滝をすぎると支流がいくつにも分かれ、大変ややこしい。なるべく南に伸びている
谷を選んで登った。

水がなくなってからは、北斜面のためか下生えがはとんどなく登りやすい。
稜線に出たのが10時半でした。
しばらく休憩したあときれいな道を平家へ。
途中道の真ん中に咲いていたカタクリの花がきれいだった。
送電線の道から別れて平家に登る所は鋭角になっていて、私達が登って来た所からはわかりにくい。

頂上には12時少しすぎに着いた。
天気が良すぎて霞がかかり、遠望がきかない。
それでも真っ白い白山や加越国境の山が見える。私達にとって親しみ深い山々が連なっている。

1時に下りはじめた。4時に青野さんと待ち合わせしている。
あと3時間しかない。道のある所を下りた方が早いだろうと思い、面谷を下りる事に
した。
面谷から荷暮谷に通じる点線路が地図に書かれている。廃道かもしれないが何とかなるだろう。

しかし、その考えはあまかった。入口が見あたらず沢を登った。すごいやぶこぎの末やっと峠を越えたのが3時45分。
休むまもなく谷を駈け降りた。何とか間に合うだろうと安心したのもつかの間、今度は大きな滝の上に出てしまった。
20mはあろう。もうだめかと思ったが、どうにか巻く事が出来、車の所に着いたのが4時半、すぐ青野さんに車を走らせてもらった。
バス停に着いたのが発車5分程。やっと間に合いました。

そんな訳で、時間に追われた平家岳でした。
本来ならのんぴりできた山行きを、私の為に大変忙しい思いをさせてしまいました。
メンバーの方に深くおわぴいたします。

トップページへ 山旅帳目次へ