雪の綿向山と雨乞岳縦走


【日  程】1978年1月21日
【地  域】鈴鹿
【山  名】綿向山・雨乞岳
【ルート 】北畑→綿向山→大峠→雨乞岳→甲津畑
【メンバー】山太・他1名
●1月21日

北畑から見る綿向山は予想に反して全く雪が付いていなかった。そしてこれ又予想に反してこのメンバーとしては希にみるいい天気だ。

つづら折れの表登山道は快適に高度を稼ぎ、近江平野がぐんぐん下になっていく。

綿向山頂は曇ってきたが見通しよく、遙か四日市まで見渡せた。
綿向からは道も悪くなり、笹が生え込んできてピッチが落ちる。

雪も多いところでは20センチほど有った。雪はクラスとしていて「こんな所ではアイゼンがあったら歩きやすいのになぁ」と思ったりするが、又雪が無くなり「こんな所でアイゼンを付けていたら歩きにくいだろうなぁ」などと思ったりする。
要するにアイゼンは要らなかった。

時々雲が視界をさえぎったりして、天気は徐々に悪くなっている。

3時半頃に大峠に着いた。
ちょっと早いがこれから先にはテントを張れそうなところもないので、少し北側に下ってテントを張った。
金明水を汲んできたかいもなく、水が流れていた。
これって嬉しいことか悔しいことか?

雪が降ってきたり星が輝いたりする変な天気だ。
テントに内張を使っていたせいか、それともカイロのせいか、夜は大変気持ちよく寝られた。
コマーシャルの様だがこの「科学カイロ」を一つザックに入れておけばビバーグにも耐えられると思う。


●1月22日

朝、−7度。そんなに寒くない。雪は降っていない。大峠からの登りは朝っぱらからしごかれた。
登るに連れてチラチラ雪がだんだん強くなり、雨乞山山頂付近は完全に吹雪いてしまった。
雨乞岳は昨年11月と今度と二回目だが二回とも視界が全く利かず残念。

雨乞から杉峠までが一番雪が多く、新雪が20〜30センチくらい積もりまだどんどん増えている。

甲津畑の林道に降りても雪はいっこうに止まず、長い林道がいっそう長く感じた。
やっと4時頃八風街道の山上に到着。

帰りの車窓は、八日市や近江八幡にも雪が積もっているのを見て驚きました。
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