日名倉山は岡山と兵庫の県境にある。
ちょっぴりかわいらしい“おひなさん”を思わせる名前です。
電車では日帰りがきつい山でしょうが中国自動車道が時間を短縮してくれました。
山崎インターを降り、有賀から峠を越え千草の村に着いたのが、京都からちょうど3時間後の10時でした。
典型的な西高東低の冬型の気圧配置のため、京都大阪では快晴でしたが、ここは雪がちらついている。
志引峠に降りてくる予定のために、この千草に車を止めて車道を登りだした。
雲間から日差しが漏れると銀色に光る雪がすごく綺麗。
この山にももうすぐ冬が来るのでしょう。
30分ほどで山道に入った。
小さな谷の源流を過ぎると笹の茂った広い鞍部に出ました。
まっすぐ西に下れば奥海の村、そこを北に郡界尾根を登る。
右側は伐採されたところにクマザサが茂り、左側は雑木、後ろをふり返ると遙か向こうに山々が見えだした。私にとってどれも登っていない山ばかりです。
道にクマザサがおおいかぶさりその上に雪が積もり、歩くと雪だらけになってしまう。
鞍部の分岐から1時間ほどで一等三角点の日名倉山山頂に到着しました。
向こうはもう岡山県です。
西に伸びる県境は10メートルほどの幅でずっと伐採してあり太い林道を思わせるような感じです。
相変わらず雪は降り続いています。
ツエルトを張って、中で快適な昼食。ゆっくり休憩して2時前に出発。
北に伸びる県境尾根を志引峠まで下るのですが、西側の県境と違いこちらは道すら見あたりません。
雑木林の中をどんどん下って1時間で志引峠に出ました。
岡山県側はセンターラインのある立派な道路。兵庫県側はそれより少し細い舗装道路。
道はくるっと北に巻いているので、谷を下り近回りをして千草の村に向かった。
雪は下るにつれて小雨に変わっていく。
道端の柿の試食会をしながら、4時前に車に戻りました。
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