北摂のピークハント高岳


 久々のピークハント北摂の高岳に登ってきました。その後、山口さんちへお邪魔してSUMIEさんのおいしい料理をごちそうになって、楽しい1日でした。
 ホントは後半がメインだったりして〜。
【日  付】 1997年02月21日
【山  名】 高岳(720.8m)
【山  域】 北摂
【ル ー ト】 杉生→猪名川変電所→不動尊→高岳→防火道→林道終点→
       奥山キャンプ場→能勢の郷
【天  候】 雪
【メンバー】 単独
不動尊入り口の石碑
阪急の川西能勢口駅を8時10分に出発したバスは、北へ北へ進むに連れて天気が悪くなってきた。雪は予想していたが降り出したのは雨だ。いやだなあ〜。
 清和台で10人ほどの登山グループがバスに乗ってきて、静かな車内は急に騒々しくなった。
 どうやら地元の中高年ハイキングクラブらしい。杉生の終点まで彼らはひっきりなしにザックを開け、やれ雨具だのスパッツだのと取り出して身につける。
こっちもつられそうになってあせるがじっと我慢我慢。 バスを降りてからもその団体はやっぱり着すぎて暑いとか、傘の方が良いとか相変わらずモタモタしている。彼らはどこの山に登るのか知らないが、こんな団体と一緒だと困るので直ぐに歩き出した。しばらく傘を差して中山峠の方に歩くと不動尊口の石碑があった。
 周囲には全く雪はなくゴツイ革靴を履いてきたのを後悔する。
 宇宙基地かと思わせるような変電所の横を通り、荒れた林道を登っていくと不動尊につき当たる。
ここから山道になる    
雨は雪になり周辺の景色は白く染まっていく。雨より雪の方が気分的に楽だ。
 不動尊で屋根のある休憩所でスパッツを付ける。一年ぶりに付けるスパッツはゴムがボロボロになって靴の底を回して引っ張るとブチッと切れてしまった。
長年愛用している山道具が年々ボロになっていく。それだけ歳をとっているということか〜。(^_^;山道に入り、沢を何度か渡ると“高岳へ”の小さな道標を見つけた。
鉄塔の巡視路がたくさんあるので、この道標が無ければ迷いそう。明るい尾根道になり潅木の間から景色が楽しめるようになった。
 小枝の付け根にぽつぽつと新雪がついて梅の花のようだ。これも綺麗だなあ〜、などと思っているうちにあっけなく高岳の頂上に着いてしまった。
木立の中の頂上
北摂の山をことごとく登ろうと思い立ったならば、ここから始め、最後にまた登って、踏跡の山々を眺に還ってきたい。そんな、すべての山頂が確かめられる高い嶽である。
      エアリアマップ【北摂の山々】

 そんなことがガイドに書かれていたが、それほどの展望もなくちょっとがっかりする。積雪は10センチぐらいで案外少ない。結構風が強いしまだ昼食には少し早いので、記念写真を撮って早々に下山することにする。
 登ってきた道をほんの数歩戻ったところに山田へ下山する分岐がある。こちらの方へ足を踏み入れると急に雪が多くなった。踏み跡をはずせば膝までもぐる。誰も踏んでいない方が気持ち良いので、ラッセル気分でバージンスノーをドドドッと半分滑りながら駆け下りる。

この斜面は山スキーが出来そう  
 この斜面は立木も少なく結構広いので、山スキーでもいけそうだなあ〜、なんて思う。
“林道へ近道”と言う小さな道案内を見つける。この林道はR173に通じている林道なのでこちらへ降りてみよう。このルートは帰り道に能勢の郷のお風呂がある。

 雪でちょっとルートが見失いそうだが、10分ほど歩くと林道に出た。後は林道を歩けば下山できそうなのでこの辺で昼飯にする。ちょうど12時だった。

 相変わらずラーメンとビール、ワンパターンだが単独行の時はなぜかこのメニューが楽しみだ。
 しばらくやんでいた雪がにわかに強くなり、あわてパッキングするが容赦なく雪はザックの奥に侵入してくる。長居は無用、早く降りて風呂にでも入ろう。
 林道はあちこちについているが、適当に下っている道を選んで歩く。おやまあ行き止まり。(^_^;
 また登るのも面倒なのでどうするか思案していると、下の方に民家の屋根が見える。よしよしダイレクト下山。(^_-)
 ほんの少し雪とヤブとの格闘で建物がある広場に出た。奥山キャンプ場である。

奥山キャンプ場
キャンプ場のオーナーらしき人がチェンソーを使っていた手を休め、声を掛けてきた。
「山へ登って来たんかい。こんなとこには道はないのに、相当迷って降りてきたな。」
迷った訳じゃないんだけどなあ〜・・・・。
「屋根が見えたので真っ直ぐ降りてきました。」
と言う私の言葉を無視して。
「いや、だいぶ迷ってウロウロしてたんやろ〜。」
と、しつこい。
旧R173からの入口
 能勢の郷までのアスファルト道は、慣れない靴でとうとうマメが出来てしまった。最近はソフト靴に慣れているので、重登山靴は疲れる。昔はよくこんな靴で歩いていたもんだと今更ながら感心する。

 2時に能勢の郷に到着、トロン湯に入り極楽極楽。たいして歩きはしなかったが、風呂上がりのビールは最高だぜ!。

 さあこれからが楽しみ楽しみ。日生中央まで助役に迎えに来てもらい、お宅で遅くまで遊ばせてもらいました〜。


            〇~~/\/\~~/\~~ 《囲炉裏 村チョッ! Santa!》


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