鈴鹿山脈ハーフ縦走 釈迦ヶ岳〜御在所岳



テントを担いで歩くのはほぼ一年ぶりだなあ。車でチョコッと行って、テントをテポして登るのも楽でいいが、ちょっと昔を思い出して、気が向いたとこ ろでゆっくりテント生活をしてみたい!、そう思って出掛けました。

【日 程】:1994年8月25〜26日
【山域名】:鈴鹿山脈
【山 名】:釈迦ヶ岳(1,092.2m)水晶岳(954m)御在所岳(1,209.8m)
【ルート】:朝明渓谷→庵座谷→釈迦ヶ岳→ハト峰峠(泊)→御在所山→国見
      峠→藤内小屋→腰越峠→朝明渓谷
【天 候】:晴れ時々小雨
【同行者】:山太単独

 ちょっと朝寝坊したかな〜、でも今回の山行の目的はテントでのんびりする事、まあ良いか。我が家からだと車で西名阪、東名阪と乗り継いで一度も地図を見ることもなく、迷わず朝明渓谷に着く。ありゃ、曇ってるなあ〜。

 10時半、歩き出す。テントを担いで登るのはほぼ一年ぶり。でも食料は1日分だけだからけっこう軽いけど。

 取り付き点のキャンプ村では、林間学校の小学生が今まさに出発しようとしていた。
 こりゃいかんわい、せっかく静かな山を楽しみに来たのに、一緒に登るようなことがあっては〜、えらいこっちゃ!、先を急がねば。
 やっぱり暑い!、でも今休憩していたのでは、あの小学生に追い越されるかも・・・、何て思いながら頑張って登る。
 道は結構険しく、慎重に歩かなければ落石を起こすところもある。ここでやっとあの小学生の団体はこのルートではないと、確信する。

 12時50分釈迦ヶ岳の頂上に到着、残念ながらガスの中なので展望が利かない。しばらく休憩していると雨が降り出す。そのうちやむだろうと、傘を出してじっと我慢。

 どうやら雨が上がったので2時に歩き出す。尾根歩きだから、のんびりホイホイと予想していたのに、笹が結構茂っていて足元が見えない。
 それをかき分けかき分け、もうずぶぬれ。それに半袖と短パンでは、擦り傷だらけ〜(^_^;

 3時15分、ハト峠に到着。一応ここでテントを張る予定、でもまだ早いなあ〜、なんて思案しているうちに、30分ほど経ってしまった。よっしゃ、今日はテントでのんびりしよう。

 飯を炊いて、納豆やウインナーや、焼き鳥の缶詰。ポケー〜として過ごす。夜中にまた雨が降っていた。ほんまによう降るなあ〜。

 朝食は、昨夜炊いたご飯をお茶漬けにして、味噌汁。ご飯の蓋を開けてビックリ!。赤いふりかけが〜。(^_^;
 なんと小さな赤い蟻がいっぱい。ちゃんと蓋をしてあったのにその隙間から入り込んで、ご飯の一粒をそのまま持ち出せないもんだから、小さく分解して鍋の縁に付いている。こんちくしょうと、箸で上側だけでも取り除こうと、やってみたが、砂を取り除くのと訳が違う、つまんでもすぐに逃げて、ご飯粒の隙間に入ってしまう。残念!食べるのを諦めるしかない。

 昨日と同じようにハト峠〜水晶岳までも笹が生え混んでいて、またびしょび しょ。今日も天気が悪く、ガスで何も見えない。
 水晶岳にはロボット雨量計があり、そこから先、根ノ平峠までは笹は刈り込んであり結構手入れされていた。

 御在所岳は登ろうかどうしようか迷っていたのだが、ビールが飲める!。とピストンする事にする、でもザックのテポはちょっと不安だったので担いで上がる。
 登山道からひょっこり上がると、そこは町だった〜。学校の団体、家族連れ、アベック、オバタリアングループ、ギャルグループ、こんなでっかいザックを担いで歩いているのはだーーーーれもいない。チト恥ずかしい。冷えたビールが飲めるんだ、文句は言うまい。そのビール、ほんまうまかった!。
 
 藤内小屋から、腰越谷を越えて朝明渓谷に行く道は、えらいめにあった。最近の地図では点線路に降格されているので、ちょっと荒れているだろうなあ〜、
とは思っていたが、まいったまいった〜。

 御在所岳から朝明渓谷に抜けられるルートとし、なかなか有意義なのに、何で廃道になりつつあるのかなあ〜、な〜んて疑問に思いながら、650m程の藤内小屋からまた800M以上の腰越峠に登り出す。

 ああ、今日はかなり歩いたのでもう疲れてきた。足どりは重い、コースタイムでは1:35となっている、ちょっと長いなあ〜、でも最後の踏ん張りだ。

 しばらくは国見尾根の道と同じ道なので、結構ハッキリしていたが、三岳寺跡から、分岐すると途端に道がややこしくなってきた。道は悪いが、所々にあるテープを頼りに、ガレを上がる。
 おお、やっと峠だ、と思って下るとまた登り出す。今度こそと思っても、また登り出す、100m程の登りくだりを3回も4回も、こりゃあ、こんなしんどい道廃れる訳だ。

 やっと腰越峠、もうバテバテ。後は下ればいいだけ。ところがやっぱり道がワカランなあ〜、しばらくは涸れ沢を降って行くが、いつか登山道に入るのだろう、でもだんだん沢が広くなり、もうワカランわ。こりゃあ沢下りだわい。
 なんと、1時間半のコースタイムが2時間半もかかってしまった。
 まあまあ、久々によく歩いたなあ〜、と満足できる山行でした。

25日 朝明渓谷10:20→12:50釈迦ヶ岳14:00→15:15ハト峠
26日 ハト峠7:30→8:00金山8:00→8:15中峠8:20→8:45水晶岳9:00→10:20国
    見岳→10:45→11:20御在所岳12:00→12:55内藤小屋13:05→14:25腰越
    峠14:30→15:25朝明渓谷

〇~~/\/\~~/\~~ 《 山太 (Santa!) 》
トップページへ 山旅帳目次へ