奥美濃蕎麦粒山焚き火山行




 蕎麦粒山は、この辺にしてはは知名度も標高も高い山ですので、是非登りたい山の一つでした。

【日  程】:1994年10月19日〜20日
【山  域】:奥美濃
【山  名】:蕎麦粒山 () 1,296.7 二等三角点
【ルート 】:広瀬→林道終点→尾根取り付き→稜線→蕎麦粒山→ピストン
【天  候】:曇り、稜線はガス
【メンバー】:FYAMA仲間 関西こまくさ、白馬山猫、山太 3名
【地  図】:20万図岐阜 5万図横山 2.5 万図美濃広瀬

 19日昼、パソ通仲間3人が京都の向島駅に集結!。すぐに京滋バイパスに乗る。
 今後のFYAMAについて熱い議論を交わす。その他、山の話やパソコンの話など時間の経つのが早いなあ〜。
 山猫さんが凝っているという、NIFTY-Serve のメガウォーズの説明を2人して聞くが、結局ワカランかった〜。

 揖斐を通り広瀬の村で、こまくささんがとれたて野菜の無人販売で、立派ななすびを一袋買う。値段は書いて居らず、いくらでも良いらしい。百円で、おおきに!。
 (他の無人販売には“百円”と書いてあったので、百円が相場だろう。)

 広瀬の村から林道に入る。えらい立派な道になってるなあと思っているとスキー場出現!、こりゃまたビックリ。坂内ランドとか言ったっけ。

 西又谷を過ぎると道がぐんと狭くなり、傾斜も急になった。まだまだ林道は先まであるので、少し頑張ってみるが、私の軟弱な車ではこれ以上奧にはいるのは無理みたい〜。バックで引き返し、今夜のテン場は西又谷出合いとする。
 斜面の林の中の木がガサガサ、ゴソゴソ、猿だ!。招かザル客が来たなあ〜、何て思っているんだろうなあ。

 今年はこの辺もかなり雨が少なかったようで、出合い付近は伏流となって、まったく水は流れていない。水の流れがあまり無いので、水苔が異常繁殖したのだろうか、磯のような匂いがただよっている。

 河原にテントを張って、今夜の快適な宴会場を作る。根こそぎ流されてきた、大きな木をワッセワッセと引きずってきて、豪勢な焚き火をする。
 今夜のメイン料理は豚しゃぶだ、こまくささんが持ってきくださったカニもぶち込んで豪勢な水炊きになった。うめ〜!。
 こまくささんがなすびの刺身?を作ってくれる。なすびをまるまま茹でてぶつ切りにして、山葵醤油で食べる。でも山葵も醤油もないのでポン酢で食べる。
うまい!。なすびってこんなにうまかったんだ。

 満腹になったところで、焚き火の回りにマットを敷き、ビールや酒を飲みながら焚き火と遊ぶ。次ぎは焼なすび、焚き火で焼いた香りの風味最高!。

 あんなに余分を見て買ってきた酒類が全部無くなってしまった。どれだけ持っていったかって〜、(^_-)
 明日に備えて夜更かしせず、11時に寝る。酒が無くなったから、しゃーないもんね。

 ごめんなさい、序章が長くなりました。(^_^; 山行報告です。


5:00  起きる。朝は昨夜の出汁で雑炊を作り、たらふく食う。天気は曇り、時々日もさす。予報では下り坂と言う事だけど、今日一日もって欲しいなあ〜。

6:40  歩き出す。林道は結構荒れているが、4駆なら登れるかも知れない。
責任は持てませんが〜。ちょこちょことムカゴを見つけ帰りの楽しみにする。
630m地点のミヤマ谷出合いで林道は終点。でも林道の真ん中ぐらいの所でかなり以前の崖崩れがあって、それより上は登山道のようになっていた。
 目の前を何かが通り抜けたような気がした、それほど早かった。横の崖から小石がゴロゴロと落ちてくる。上では猿がこちらを見ている。かなりでっかい猿だった。この辺はかなり居るみたいやなあ。

7:30 さあさあ、これから迷った。予備知識ではこのミヤマ谷と本流の間の尾根に道があると聞いてる。右岸の道をじっくり探しながら歩いたのだが尾根の頭に道がない。もうすぐ次ぎの出合いが迫ってきたので、もう一度ヤブを漕ぎながら右岸を調べる。やっぱり無いなあ〜。
取りあえず道をもう少し登ってみるか〜。なーんやちゃんとした取り付き点の印があった。地図の見過ぎ、想像し過ぎ、それが間違いの原因。 (^_^;

8:10  680mの尾根取り付き点からは、すごく急な登りだった。
石楠花の根っ子をつかんで、ハシゴを登るようにぐんぐん高度を稼ぐ。
おや、石楠花の花が咲いている。おまえ間違ごうてんとちゃうか、今は秋やで。紅葉している木々はポツリポツリ。後、一二週間だろうか〜。
1,000mぐらいからガスの中に入ってしまう。あーあ、何も見えんがな。
稜線だ、稜線だ、と何度もだまされながら、殆ど直登で1,160mのコブに登っている。ここが一番しんどかった。500mを一気に登ったんだからあったりまえか。

9:40  稜線に出る。笹が混じった生え込みだが、思ったほど茂っていないので助かった。奥美濃の稜線だから、踏み跡はわずかでヤブ漕ぎだなあ〜と思っていただけに、ラッキー。迷うような所も一度もなかった。
    
10:30  蕎麦粒山山頂到着 \(^O^)/。潅木は低いので天気が良ければ、景色抜群なのになあ。ガスで何も見えない。
露でビッショリ濡れた身体は結構寒い。まずはホット梅酒でバンザーイ!。昼のメニューは、ラーメンと朝に作たゆで卵、おにぎり。最後にデミタス。

11:20  大休止や!、と言った割りには、展望のない山に居ってもしゃないので早々に下山。下山は登った道を引き返す。
 風が吹くと雨のように、木々についた露が降ってくる。雨かなと思った。

11:50 尾根下降点。ビユーン、下りはまかせなさい!。一気に下山。

12:30  沢に戻る。顔を洗いさっぱりして、のんびりと林道を歩き、ムカゴ、ムカゴ、ムカゴ。ああ〜、あんまり見つからなかった。ツルはあるんだがムカゴが付いていない。こりゃあ、猿がおつまみに摘んだんだぜ、と言うことになった。

14:00  西又出合のテン場に帰る。テントを撤収してパッキング。その間に食べる事忘れない。おでんを温め、ゆで卵を作り、食べる物はこれでおしまい。

15:00 帰路は八草峠を越える。

            〇~~/\/\~~/\~~ 《山太 Santa!》


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