奥美濃日野川周辺宴会山行


 20日夜(火)〜22日夜(木)奥美濃の山々に宴会オフしてきました。

メンバーは、広島のTAI   奈良のあきゆき、  京都の白馬山猫
      大阪の2FU 大阪の関西こまくさ 大阪の山太
                             6名です。

 待ち合わせ場所を大阪、奈良、京都とそれぞれ集合して、最終的に名神高速草津サービスエリアに夜10時、全員集まりました。
 車は2台、食料たっぷり、ビールロング缶60本、酒3升、ウイスキー1本と豪勢に買い込み、これからロングオフミの開始です。

 北陸自動車道今庄インターから広野ダムへ、この辺の山は何度も通っているので迷う事無く、00:00 頃無事広野のキャンプ場に到着、キャンプ場はまだオープンして居らず、ゲートの外に車を止め、真夜中の引っ越しです。

 テントが4張り、そのテントの中心に4畳半程のシートを張り、ちゃぶ台まで持ち込み宴会の用意万端です。引っ越しも終え酒盛りを始めたのは1時頃でしょうか、勿論キャンプ場は私達だけです。出るわ出るわ、酒の“あて”が、宴会は3時頃まで続いたでしょうか、定かではありません?。

さあ、明日夜叉が池から三周ヶ岳。明後日は越前富士山日野山の予定です。

【日 時】 1993年4月21日(水曜日)
【山域名】 奥美濃
【山 名】 三周ヶ岳(1,292m)
【ルート】 広野ダム林道終点→夜叉が池→三周ヶ岳→夜叉が池→林道終点
【天 候】 晴れ時々曇り
【地 図】 20万「岐阜」 5万「冠山」

まだ凍っている夜叉ヶ池

 「おお!結構雪があるやん」テントから顔を出して周辺の山を見た。この辺は昔よく通っていたので、今の時期としては残雪の多さにびっくり。

 山太の未踏の山、上谷山をアタックしても登れたかもしんないな〜、なんてスケベー根性もちょっぴり。
 林道最終の駐車場に車を止めて歩きだすと、早速山ウドを見つける。だがその後は山菜は殆ど見つからず、まだ少し早いようです。
 この道は良く踏まれている古い道です。あたりはブナの原生林、これが良いんだよなあ〜、これが奥美濃なんだよなあ〜。

 沢に残雪があるところできっちり道を見失ってしまった。ちょうど沢道から別れて尾根道に取り付くところを、ホイホイと沢を進んでしまったらしい。
 ちょっぴりヤブ漕ぎをして道を見つける。  標高800メートルくらいから完全に雪の中になってしまった、こんなに雪があるとは思っていなかったので、皆の軽登山靴はビチャビチャです。2FUさんなんか、革靴を持って来ているのに、義理堅く皆と同じ軽登山靴で登ってきている。山猫さんはスパッツがなく可愛そうだった。

もうすぐ三周ヶ岳の頂上だ

 今回3度目の夜叉が池は山太の記憶の中にあったイメージとは全く違った風景でした。 鬱蒼とした森の中に暗い影を写した神秘的な池、そんなイメージだったのに明るい明るい真っ白な池、雪が有ればあったりまえか。
 ラーメンの水を汲み忘れ、池の水を汲めば良いやと思い登ってきたが、わずかに馬蹄型に解けた水は結構濁っていた。

 こまくささんが大胆にも馬蹄型の雪のブリッジから池の真ん中へ、おいおい大丈夫か?、皆おそるおそる池の真ん中に集まる。最後まで躊躇していたのが TAI さんだった。これはどうなってるんだろう結構池は深いと聞いているので、多分雪の塊が浮いている状態だろう。靴で雪面を蹴るとボソボソと穴が開く、そこからジワーっと清水がしみでてくる、こりゃ良い飲料水じゃわい。ここから稜線にでるとー、ウーン見晴らしが良い、懐かしい奥美濃の山々が広がっている、あの山この山思い出がよみがえってくる。 まだまだ三周ヶ岳は遠い、雪庇の張りだしたところや細いナイフリッジの通過、靴底をショートスキー変わりに滑ったり雪山はおもろいなあ。

 1時過ぎ三周ヶ岳に到着、頂上にもべったり雪が付き普段より2メートルは絶対高い!。ビールで乾杯!結構風が強いが銘々ラーメンを炊く。とっくに炊き上がりもう食べてしまった者有り、まだお湯が沸かない者有り、人数が多ければ多いほど楽しい一時です。天気は良いのですが春霞みでしょうか、あまり遠望が利かないなあ。ここで明日登る日野山の宣伝をしたかったのに〜。
 2時まで休憩、おいおい、ビールではもの足らず酒を燗する者まで現れる、ここでも宴会が始まってしまった。帰路は同じコースを下山する。駐車場には5時でした。


【日 時】 1993年4月22日(木曜日)
【山域名】 越前
【山 名】 日野山(795m)
【ルート】 日野神社→5合目室堂→→日野山→→5合目室堂→日野神社
【天 候】 雨のち雨
【地 図】 20万「岐阜」 5万「鯖江」

 夜明けから降り出した雨は、テントを撤収する頃には本降りになってしまいました。
 温泉に行こうかドライブしようかなんて話も出てきましたが、取りあえずテントを撤収して考える事にした。

 日野山って知ってますか、795m だからあんまり高くないのですが、奥美濃の山々からも、北陸自動車道からもよく見える山です。
 頚城や北アルプスや白山周辺に登った時、JR北陸線に乗って帰ってくると、鯖江を過ぎた頃から左に見える尖った格好の良い山です。
 別名越前富士と言うこの日野山は、その美しい姿から昔から歌に詠まれてきました。

 皆に「こんな雨が降ってるのに登るのー、」と言うような顔をされてしまいましたが、こまくささんが「よし行こう」と言ってくれたので、山太はニッコリ。(^_^) もう何年も前から登りたかった山なのです。でもわざわざ大阪からこれだけを登りに来るのにはちともったいない。
 標高100メートルの日野神社が登り口です。高度差700メートル、結構なアルバイトです。雨はシトシトよりもう少し多くシャンシャンと言った程度かな。神社の横から山に入る、昨日と比べこちらは植物が豊富だなあ、とTAI さんとこまくささん。なんか分からんけど、TAI さんが珍しい花を見つけた様子です。シロバナイカリソウ、滅多にみられない花だそうです。

 山道は淡々と登っていく、山太は半袖シャツ1枚で登るがそれでも暑い。山中の気持ちの良いコースだったのに突如林道に出てしまう。山太の持ってきた地図はもう20年近く前の地図です。そんな林道など無いのになあ、結局その道は頂上まで上がっていた、参ったなあ。
 2時間半の苦行の末、1時過ぎ頂上に到着、でも結構タラの芽なんか採って遊んでしまったからなあ。

 頂上は雨とガスのため遠望は利かないのがすごく残念です。天気が良ければ白山は勿論、御岳山、北アルプス、中央アルプスの駒ヶ岳、日本海、と360度の素晴らしい展望が開けるはずだったのに。
  ここには日野神社の新しい本殿と休憩所が有りました。休憩所で休ませてもらう、こんな休憩所があるならコンロを炊いてラーメンを作ったら良かったなあ、こまくささんは、もう日本酒を開けていた。山太はビールを持ってくるのを忘れてしまって後悔している。
 ここに雑記帳が吊り下げて有りました。えーっと4冊だったっけ、それはまるでフォーラムの会議室の様に色々な書き込みがあった。ノートによって落書きもあり、充実した登頂報告有り、今年になって何度も登っているおじさん、そのおじさんを励ますメッセージ、楽しいコミュニケーションがこんな所にも有るのだなあ〜と、フォーラムの会議室の原点を見たような気がしました。

 雨はとうとう下山するまで降り続いていましたが、今思うと残雪のようにあったコブシの花、いっぱい採れたタラの芽、真下に見える田園風景、雨でも山は山です。それなりに楽しい事がいっぱい有りました。

         〇~~/\/\~~/\~~ 《 山太 (Santa!) 》


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