大台ヶ原ピークハント、三津河落山


 大台ヶ原、ひねくれコースで遊んできました。今日は5つも登れて大満足!

【日  程】:1994年11月04日
【山  域】:近畿 大台ヶ原
【山  名】:名古屋岳 1,610   三津河落山  1,654
      :日本鼻  1,640   大和岳      1,597
      :経ヶ峰   1,528.9
【ルート 】:大台ヶ原駐車場→名古屋岳→三津河落山→日本鼻→大和岳→経ヶ峰
      :→ワサビ谷→開拓跡→七ツ池→松浦武四郎碑→大台ヶ原駐車場
【天  候】:朝ガス、快晴
【メンバー】:山太単独
【地  図】:20万図伊勢 5万図大台ヶ原山 2.5 万大台ヶ原山

 朝4時半起床、5時10分出発、眠いなあ〜。

 和佐又口から大台ヶ原のドライブウェイに入ると、急に紅葉が綺麗になってきた。ゆっくり車を転がしながら紅葉を楽しむ。
 大台ヶ原の駐車場に着いたが結構曇っている、それに風が強い。さむい〜!、山ってこんなに寒いもんだったんか〜、忘れていた。もう初冬だなこりゃあ。

 8時に歩き出す。まずは今来たドライブウェイを10分ほど戻る。取り付き点は先ほど車で通ったときに確認済み。安心橋から筏場の道に入る。あれ?、ロープが張って通行禁止になっている!。
 筏場ルートは橋が決壊のため通れないそうです。でも私には関係ないモンね。
名古屋岳に登る道は、かすかな踏み後があった、と思うと消える。どうやらこれはケモノ道のようだなあ〜。まあ低い笹なので適当に、シカの糞を踏みながら高見へと登っていく。

 8時25分に名古屋岳到着。とにかく風が冷たい、木には樹氷が付いて白くなっている。気温は〜と、ありゃあ、ちょうど零度か、寒いはずやわい。おまけにガスの中なので視界がない。こんなとこは長居は無用と狭い岩陵の尾根を下る。おかしい?。方角が違うなあ、ここから北に行くはずなのに西に尾根がある。もう一度頂上に戻って、方角通り崖を降りる。崖の下に広い尾根があったのでたぶん間違いないだろう、でも道がないんだなあ。

 尻の白いシカがすぐ下を駆けていくのでビックリした。鞍部に三津河落山への朽ちかけた道標を見つけて、間違ってはいないんだ!とホッとする。

 8時40分、三津河落山は見晴らしが良さそうだが、やっぱりガスで何も見えない。名古屋岳のピークより50メートルほど高いせいか、2センチ程の見事なエビの尻尾が出来ている。
 すぐに三津河落という尾根の分岐にでる。この名前の由来ですが、3つの河の分水嶺から来ているそうです。
 何と、大阪湾に流れる紀ノ川、太平洋に流れる熊野川、伊勢湾に流れる宮川の分水嶺がここなんです。すごいなあ〜!何てひとりで感心してしまいました。

 相変わらず、ケモノ道がいっぱいであてにならない、コンパスを見ながら注意深く進む。日本鼻という道標とロボット雨量計が見えてきた。この辺の尾根はすごく広い。一番高い尾根を下りだしたが、沢の源流が出てきて、尾根が二つに分かれている。ここで完全に迷ってしまった。どちらを歩いても確信が持てない。
 日本鼻に戻ったりしてウロウロしていると急に風が強くなった。樹氷がバラバラと頭にたたきつけられる、イテテテッ!、無防備な頭に〜(^_^;、あのね〜人の弱点を〜!。その時一瞬、ガスが切れて真っ青な空が見えてきた。真っ白い樹氷が輝いて、きれい!、すごっく綺麗!。めちゃ綺麗!。そして大和岳の尾根も確認できた。またガスに包まれてしまったが、あの風は神風か〜。
 30分ほどロスして9時半に大和岳に到着。この頃からガスはなくなり風もおさまってきた。

 大和岳の下りは猛烈な石楠花のヤブ漕ぎもあったが、下にドライブウェイが見えてきたので気分的にすごく楽。今まで一度も休憩していなかったので、ラーメンを作ってゆっくり10時から40分休憩する。腹へった〜。

 ドドドッと下って、一旦ドライブウェイに出て車道を歩く。経ヶ峰はこの辺りかな?とヤブに突っ込み、ガサガサと歩いたらまた車道に出てしまった。失敗失敗。今度は間違いないだろうと、車道から離れて登るが、また車道に出てしまった。目指す経ヶ峰はまだ先のピークだった。そんな事をやりながら11時に経ヶ峰に登る。最後登りは結構急な崖だった。木が茂ってなんにも見えない頂上だけど、今日の予定のピークはこれでおしまいだ。
 缶ビールをプシュー!。ザウルスを取り出して、今朝落としたログを30分も読みふける。

 経塔石と言うのがこの先にあるようだが、探したが確認できなかった。11時50分、ドライブウェイから西大台に下る道に出る。ここから見る大峰は遮るものがなく圧巻!。
 ここからは今までのヤブ山と違い、木漏れ日の中を大台ヶ原散策の、のんびりムード。
 西大台は東大台に比べると、セールスポイントが無く、あまり面白くないなあ〜、開拓跡も狭かったし、七ツ池も何処だか解らなかった。でも松浦武四郎碑がある河原の広場は最高に綺麗で良いところだった。

 2時半に駐車場に帰り着く。なんとまあこれ以上どないせーちゅうねん!、と言うくらいええ天気!。何度も何度も車を止めながら、景色を満喫してドライブウェイを下る。

            〇~~/\/\~~/\~~ 《 山太 Santa! 》
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