南紀の子ノ泊山をなめたら駄目よ


 
遠いなあ〜、遠いなあ〜、と尻込みしていた近百ですが・・・・
「ようし、しゃーない登って来るか!。」
 そんな感じで出かけたのですが、結構良い山でした。\(^O^)/

下和気の子ノ泊山登山口
【日 時】1997年05月22日(木)
【山 名】子ノ泊山 906.7m
【山 域】南紀
【天 候】晴れ
【Menber】単独
【ルート】下和気立間戸谷10:30→11:30広い河原→12:30飯場跡→13:20
      子ノ泊山14:30→16:10下和気

 藤井寺を6時40分出発、私としては結構朝早い。やっぱ、紀伊半島のど真ん中、R168を走るのが一番速いだろう。
 『R168八木尾付近道路決壊車両全面通行止め』という看板にビックリして地図を見る。
 参ったなあ、と思ったがその下には『4t車以上は迂回路無し』おいおい、脅かすなよ。乗用車は通れるやん。

大滝の上にはすばらしい滑が続く
 熊野川R168から左岸に渡って細い道をかなり走った頃、やっと子ノ泊山登山道の看板を見つけた。3時間半の行程である。
 腹ごしらえをして歩き出したのは10時半にもなっていた。

 しばらくは植林の中のはっきりした道だ。段々畑状に石組みがあるので、昔は農地だったのだろう。
 道標とテープの導きで沢を渡り、そのまままっすぐ登ると道がだんだん不明瞭になる。こりゃヤバイと思いもう一度沢を渡ったところまで戻ると、テープは中州添いに付いていた。
 この山は「感で登ったんでは駄目だ。」と悟る。そう思ったのは正解でその後何度も道をはずしてしまうが、その都度テープに助けられる。

 昨年の3月、パルプさんが登った頃は徒渉が数カ所あったので心配していたが、今は水量が少なく全部飛び石状態だ。

 何度か沢を渡り、岩肌のトラバース道を通る。
「おお、これはあの黒部の水平道だわ。」
なんて思えるほど切り立った壁に道がつけられている。
 一旦沢に戻ると広い河原になった。「良いテン場だな。」と思ったがここまでテントを担ぎ上げる必要もないか。

 またもや沢の中の道になり、「これが道かなあ〜、」と思えるところが何度もあるが、テープがあるので間違いはないんだろう。

 沢から離れて急に高度を稼いだので、そろそろ尾根かな?。そう思ったのはあまかった。すごい滝を巻いている。ちらっとその片鱗が見えた。
 本流に戻ると綺麗な滑だ。すばらしい滑なのでちょっと下ってみる。沢登りをしていてこんな滑に出会うと絶賛しているところだ。

 朽ちた飯場が見えた。植林の飯場だろうか。ビール瓶が散乱している。
 缶ビールの無い時代だろう。このビールは担ぎ上げたのだろうか?。
 ヘリ?、ヘリはあったのだろうか。 冷蔵庫は?。
  ビンにラベルが張っていないことを考えると、沢で冷やしたのだろう。
 私はビール党だけに、色々しょうもない事を考えてしまう。

 また沢の中を歩く。水量は少ないので水には入らなくてもいいが、道がほとんど見あたらず、テープだけが頼りだ。下りに気づいたんですが、実は左岸に道がありました。

 850m程の丸山(私が勝手に付けた名前)を右に見て、やっと子ノ泊山の尾根にのっかる。
 明るい雑木林からパッと視界が開け山頂にたどりついた。
「おお!海が見える!」地図を見れば極当然だが、予期していなかった景色に感激する。熊野灘だ。すごい。思えば遠くに来たもんだ。

 十二支の“子”の付く山は全国でこの山、たった一つだそうだ。

 ビールとラーメンでノンビリと休憩しながら山座同定。明日、予定の烏帽子山がよく見える。でも今日は山よりやっぱり海を見て座っているわ〜。

 下りはピストンだがそれでも道を間違う。結構有名な山なんですけど、登山者は少ないんでしょうね。

            〇~~/\/\~~/\~~ 《囲炉裏 村チョッ! Santa!》


トップページへ 山旅帳目次へ