三重県迷岳は雨だった〜(;.;)



 FYAMAの仲間と雨の山を楽しんできました。(^_^;

【日  程】1993年11月11日(木)前夜発
【大地域 】三重県
【小地域 】台高山地、ちょっと離れてるけど〜
【山  名】迷岳(1,301.9m)2等三角点
【ルート 】塩ヶ瀬(奥香肌温泉)→唐谷川→飯盛山→迷岳→ピストン
【天  候】雨
【メンバー】関西こまくさ、HiO、くろそ、ファイヤーマン、山太(前夜だけムーミン)
【地  図】2.5万図 伊勢−七日市   昭文社 大台ヶ原

 予定通り夜8時大和八木駅に集結。何度もこの場所を集合場所に使っているので、大体地理はわかってきた。
 途中でビールを仕入れる。今回はこまくささんとくろそさんの酒を集めると1升ほどの持って来ているという事で、ビールロング缶2ダースだけにしておく。それほど迷うことなく、桜井から高見山トンネルを越えて9時半に奥香肌温泉に到着。ここで先発しているファイヤーマンさんと合流。

 テント場は温泉の奥のトンネル広場。これは山太が勝手に付けた名前だが、山肌にぽっかりと2つのトンネルが開いている、何のためのトンネルか全く不明。車なら1車線しかできない小さいトンネルだが奥は深そう。ちょっと入ったところに椎茸の栽培の木が置いて有ったのでどうやら通行には使って無さそう。
 雨が降る予定なので(^_^; 、トンネルの中にテントを張ることにした、車も中に入れて快適なテント場だ。

 今思ったんですがこれは廃線のトンネルじゃなかろうか?、松阪から榛原に抜ける鉄道線を作っていて、そのトンネルを掘ったところで、計画段階で廃線になってしまったのじゃないでしょうかねえ〜。
 大峰の方にはこういうトンネルや鉄橋があちこちにありますね、それとちゃうかなあ〜。

 今夜は豚と鶏の水炊き、それとこまくささんのコテッチャン炒め?。箸が運び、話も弾む、酒も空ける。
 
 松阪のムーミンさんが夜の宴会だけという事で登場。11時頃だったっけ、時間は不明、酒1升を差し入れしていただく。かろうじて豚や野菜が残っていたので面目が立つ。
何でこんなに早く時間が経つのやろ、気が付けば2時にもなっていた。 
ファイヤーマンさんは明日のためトツエルトを張って寝てしまった。夜中にトンネルの奥から地底怪獣が出てきたら、真っ先に襲われるのはファイヤーマンさんだろう、そのスキに逃げればいい。そんな事をちらっと思ったが間もなくぐっすり寝てしまい目が覚めたのは7時だった。おおムーミンさんの出勤時間だ。暗いトンネルの中は夜明けも知らず快適に寝れた。

 実はムーミンさんは2週間ほど前に単独で迷岳に登っているので、現場で取り付き点等を教えていただきました。感謝感謝。m(_ _)m

 昨日の夜から降りだした雨は、元気よく降っている。だーれも雨だから止めようと言う声は聞かれない、内心みんなそう思っていたかもしれんが・・・。
 まあ山太と一緒なら「しゃーないなあ〜」とあきらめ顔で雨の用意をする。

 雨具のズボンを付けて傘、と言うスタイルだが、ファイヤーマンさんは雨具のズボンを持ってくるはずが間違えて上着だけ持って来てしまったようだ。

 8時40分雨の中に突入、トンネルから橋まで戻り左岸の道を歩く。ムーミンさんに聞いたところによると、2〜3分で右の尾根に登る道があるという。
 まず小道を見つけたが、これは仕事道だとパス。次の道はかなりハッキリしている、皆の同意を得てこの道だと判断する。道は急に高度を稼いでどんどん登っていく、最初のトップはくろそさん、早い早い!。二日酔いの体にはこたえる、おまけに腹具合が悪くなってきた〜、最悪。

 途中トラバース気味の道と、直登している道の分岐になる、どちらか思案しているうちに、ちょっと山太はキジを撃たしてもらう。すこしは下半身に締まりが出てきた。キジを撃っている間に道は直登する方が正しい、と答えが出たらしい。皆の後について登る。
 今度のトップはファイヤーマンさんだ。さっき以上にハイペースで登っていく。
ファイヤーマンさんは先週関東でスリーデーマーチ(1日30キロ×3日)をこなしてきてトレーニングもバッチリ、ブッチギリで登っていく。まだそのレースの足運びだ。

 9時40分尾根に乗っかる。途中10分ほど休憩したにもかかわらず、コースタイムでは1時間20分のところ1時間で尾根に上がってしまった。通りでしんどかった訳だ。
 相変わらず雨は降り続いている、尾根に乗ってもガスのため何にも見えない、でも今までは植林の中だったが自然林の中になり、いくらか明るく紅葉黄葉がきれい!。
 尾根からは少しは傾斜も緩やかになるだろうと思っていたが〜、なんのなんの、はえ混んでいて傘が思うようにさばけない。急なところは傘をしまい両手の腕力で登るところや、岩登りもある。全身ビッショリで岩も濡れているし、こりゃあ沢登りのスタイルの方がよかったかも〜。

 とうとう傘はあきらめる。雨具の上下を着て「あ雨が降ったら〜濡れればーいいさ〜」。
 HiOさんもヤブ山は初めてだと言う割りには、スイスイと薮をこなしてなかなかの良いペースで歩いている。皆、ヤブ山のエキスパートだ。

 11時50分迷岳に到着、こんもりと広くなって木立の中のピークだ。
2等三角点、ひときは大きな石が鎮座している。雨がザアザア降っていて座る気もしない。早速記念写真。せっかくビールを1缶づつ持ってきたが寒くってちょっと飲む気がしない。さすがそれにもめげずこまくささんはプシューと開けていた。
 HiOさんはサンドイッチ。こまくささんはおにぎり。くろそさんは何やらコンロを出し、お湯を沸かして何かにかけて食べているなんやろ??。
ファイヤーマンさんは、あれ?何か食べてましたか〜。
 山太はラーメンの用意をしていたが、コンロを出すのも面倒なので、パンとウインナーを立ったままかじる。寒い寒いブルブル。
 こまくささんがコンロを出して酒をかんしている。ちょっといただこうと思って覗いてみればお茶だった。(^_^;

 長居は無用、12時20分下りだす。登りと同じコースだから、当然下りも険しい。頻繁にテープが出てくるので助かる、視界が殆ど利かないのでテープがなかったら相当ルートを捜すのに戸惑ったと思う。いやテープがあっても結構迷いながら降りてきた。相変わらず雨は降り続く。

 ズルッツ、スッテン、ドタッツ、ベチャ、グキッ、(^_^; と何度も転びながら2時40分トンネルに帰ってきた。
 雨具を着ていてもパンツまでビッショリ。ザックの中に水が貯まっているありさま。
 適当に少しだけ身だしなみを整えて、スメールという銭湯へ。今日の風呂はまた一段と気持ちがいい。風呂上がり畳の休憩室でビールで乾杯。登頂を祝う。

          〇~~/\/\~~/\~~ 《 山太 (Santa!) 》
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