以前から目を付けていた高見山から北側のルートを、強烈寒波襲来の中を歩いてきました。
寒波のおかげで、雪は軽く、濡れることもなく、ドロドロ道もなく快適でした。でも疲れた〜。
【日 時】1996年02月02日(金)
【山 名】観音山 高山 黒石山 船峯山 天狗岩 天狗山
【山 域】台高山脈北部、高見山の北側
【天 候】曇り時々雪
【メンバー】こまくささん 山太 2名
【コース 】桃俣橋→西杉谷→穴の尾山西側→観音山→差杉峠→高山→黒石山→
天狗岩→天狗山→高角神社→奥山→桃俣橋
【装 備】一般冬山装備、アイゼン、ワカン、ストック、コンロ、食料1日分
今日は強烈寒波が来ているという事で、車にはスノーチェーンにスコップを積み込む。でもそんなに雪は積もっておらず、凍結しているところは少しあったが、チェーンを着けることなく10時に桃俣橋に到着。
しばらくは西杉谷の林道を歩く。風が冷たい、川も凍っている。久しぶりの寒風は心地よい。吸い込む空気は氷点下を感じる。
この道は以前に、ウィークデーさんと栂坂峠から歩いたときに、下っているんです。その時は、林道からは安心して地図を見ていなかったので、殆どおぼえていない。
途中で林道が分岐している。記憶にないなあ〜。まっすぐの道を選んだ。これが失敗だった。
植林のフェンスにつかまりながら、急登を登る。雪は20センチぐらい。あえぎながらフウフウゼイゼイ、頂上に近づいた頃イヤな予感がした。この地形は・・・。見た事ある(^_^;
高山を目指して登っていると思ったら、何とそれよりかなり北側の穴の尾山の西に登り着いてしまった。西を向いて登っているはずが、北を向いて登っていたのだ。
観音山の笹の海に雪が固まり猛烈なヤブ漕ぎとなった。バテバテで差杉峠にたどり着く。12時
とりあえずちょっと休まにゃ〜。ラーメンおにぎりとビールで腹ごしらえ。
こまさんは鍋焼きうどん。あれ!、今日はこまさん日本酒は飲まないのかな?。
1人ならここで敗退だが、2人なら頑張れる。12時50分南へ縦走にかかる。雪は20〜30センチ。気温が低いためパウダースノーだ。強烈に西から寒風が吹き付ける。標高千メートル以下だが、かなり冬山を味わえる。
動物以外はまったく踏み跡はないが、テープが要所要所にあるので安心する。この季節、こんなルートを歩く物好きは私達だけだな、こりゃぁ。
高山も黒石山も展望は悪い、時々高見山や三峰の優美な姿が見える。空は一面の雪雲で時々粉雪が舞う。
こまさんはザックに着けたピッケルが木に引っかかって歩きづらそう。でも今日はマジでしんどいのは私の方だ。
天狗岩の急登はきつかったが、その南側の垂直の岩壁は圧巻。その横の氷と雪が張り付いた岩を下るのには緊張した。
まだまだ遠い天狗山を見たときは、あそこまで歩けるんだろうか、なんて不安がちょっぴり。
雪は時々膝までになるが、軽い雪なのでラッセルは助かる。黙々と歩けば着くもんだ。3時天狗山に到着。
こまさんのホット梅酒をよばれてホットしてウメッシュー!。生き返る。
天狗山からちょっと下れば桃俣と高見山の分岐。勿論桃俣へ。
本来、今回のルートなら高角神社から登って、天狗山から北へ縦走する方が楽珍なんですが、余力があれば高見山をピストンしようと考えていました。でも、余力はなくなりました。(^_^;
滑るように、転げるように小烏尾根を下る、下りは好きでんねん。
小烏尾根から見る天狗岩は立派なもんだ。高見山が台高のマッターホルンなら、天狗岩は台高の槍ヶ岳だ。4時、高角神社に下山。ふ〜。
凍結した道路、凍った川、舞う雪、歩いても歩いても寒い。何と長く感じたことか。車のテポ地点の桃俣橋に4時50分到着。お疲れさまでした。
〇~~/\/\~~/\~~ 《山太 Santa!》
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