大峰前衛、柏原山も藪山だった


追ノ谷にある山神祠、
わ〜、立派な道祖神

 大峰前衛、四寸岩山から西に派生する尾根に、柏原山という山が目についた。今日はおまえがターゲットだ!。

 赤滝の村は訪れたことがある。うんうん、あの辺から登るんだ、と頭に入れ車を走らす。

【日  時】1997年06月12日(木)
【山  名】柏原山 942.6m
【山  域】大峰前衛、四寸岩山西尾根
【天  候】晴れ
【メンバー】単独
【行  程】赤滝山神祠9:00→10:10タンゴノ焼野10:30→
      10:50柏原山11:00→12:00上中戸→13:00赤滝

綺麗に手入れされた植林の
仕事道。パットし会が開けて
向は伐採してある。

 私は良く取り付きで間違うので、今日はじっくり周辺を偵察。地図にある山神祠、あったあった。おやまあ、でっかい道祖神。(^ ^ゞ ポリポリ

 橋には“たんご谷”と書いてある。おかしいなあ追ノ谷のはずだが〜。
 この谷の右岸の斜面に真新しい道がついている。道標もテープも何もないがこの道しかないので登ることにする。
 でもこの道はルンゼの崩れを防ぐための堰堤工事の道だった。ここから道は谷沿いになる、これも新しくいい道だ。今日は楽勝ルートかな。(^_^)

柏原山手前の鉄塔から
大峰山脈を見る。
中央の山が大天井ヶ岳

 この道は村の簡易水道のメンテの道らしい、水の取り入れ口まで来ると全く道が無くなってしまった。
 右岸を這い上がると、生え混んだ踏み跡程度の道を見つける。この道もすぐ無くなってしまい、また沢に入り込んでしまった。周辺は最近伐採されたらしく明るく開けているが歩きにくい。やっぱり適当に尾根を這い上がるしかない。

植林の中の柏原山頂。
周辺に落ちていた
山頂のプレートを拾い取り付ける。

 猛烈なヤブというわけじゃなく、杉の植林につかまりながら腕力で登る。
おや、「ええ道がある?。」手入れされたいい道に登り着く。この道はいったい何処か来ているのだろう、下って突き止めたい気もする。

 しばらくはこの道のお世話になってルンルン気分で歩く。でも〜ちょっと東に振りすぎている。印しが全くないのでこの道も植林の仕事道だろう。
 もうそろそろ尾根に登り着くだろうかと思った頃、植林が無くなり、また道が無くなってしまった。またか〜。

中戸への下りはいい道になった。
今日始めてみた道標

 自然林は明るく下生えも少なくけっこ歩きやすい、これなら何処でも登れそう。10分ほどヤブを漕ぐと尾根に出た。“タンゴノ焼野”とか言うピークのようだ。
 ここの標高は千メートルを超えているので、柏原山はこの尾根の下の方にあるはず。でも見えない。

 ここで初めてゆっくり休憩する。梅雨の晴れ間なのでムシムシしているかと思ったが結構涼しくて気持ちがいい。

 高圧線鉄塔の下が今日の一番の展望だ。大天井ヶ岳が尖っている。ワラビを摘みながら右へウロウロ左へウロウロ。一握り摘むのに結構時間が掛かった。

山の中にもあちこちに
薪が蓄えてある

 柏原山は気づかずに通り過ぎてしまいそうな植林の中だ。プレートも何もないなあ〜と思ったら、伐採されている枝に小さなプレートが幾つか有った。再生して写真を撮る。
 この山も奈良百名山だ。プレートには「94年TAC」と書かれてあった。何処の山岳会だろう。

 先日ほんたびさんが、尾根の反対側に下ってしまい、夜通し歩いて車まで戻った話を思い出す。クワバラクワバラ。
 北に下ってしまっても1時間ほどのロスだが、早く気づいて良かった。

上中戸の再奥の民家。
左に登り口の道標がある。

 尾根の道はいい道だ。ここで初めて柏原山の道標を見る。どうやらこちらのルートがメインらしい。
 今度こそルンルルンルンと鼻歌まじりで下山する。上中戸の民家には柏原山の道標があった。

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