果無山脈【近百】冷水山は秋の色


 「明日はどこに登ろうかなあ〜?。」
取りあえず用意だけして寝て考えよう。(-_-)zzz

 朝6時、適当に南紀の方の地図をザックに突っ込み十津川温泉を目指して車を走らせた。近百の冷水山、法師山、大塔山のどれかが今日の候補である。

 十津川温泉で地図を広げると・・・。あれ、しまった!。龍神スカイラインを通ってくるべきだったんだ。かなり遠回り。(^_^;
 それに自分で車を運転しているのに乗り物酔いしてきた。こんな事は初めて。
ちょっと最近睡眠不足が続いているせいだろう。一番近くの山にしておこう〜。
と言うことで、やっと目標の山が冷水山と決定。

黒尾山より冷水山を望む    

  【日  時】1996年10月11日(金)
  【山  名】黒尾山  1,235m
        冷水山  1,262m
        安堵山  1,184m
  【山  域】南紀 果無山脈
  【天  候】晴れ
  【メンバー】山太単独

 十津川温泉から龍神温泉に抜ける、引牛越の山道を走る。これはなだらかな峠越えなので、結構奥まで民家がある。山の生活は不便だろうなあ〜、と思う反面、俗世間から離れて、こういう処でのんびり生活するのも良いなあ〜。何て思う。

 ここでハタと気付く!。この峠の北側に近百の牛廻山と云う山がある。その山に登ったとき、牛廻峠を越えたのだがこれが結構きつい。
 つまり牛は廻さなければ通られない峠、牛を引いても通れる峠、と云う意味なんでしょう。たぶん〜。

 坂泰隧道をぬけると南の視界がぱっと広がった。法師山や大塔山などが見えているのだろうがどれだろう。紀伊半島のこんな南まで来てしまったが、まだまだ幾重にも山が連なっている。本当に果無だ。

 最近買った道路地図にも果無スカイラインは載っていない。オットこれは私が勝手に付けた名前だが、綺麗に舗装された林道は果無山脈と平行して走っている。この道はパルプさんの報告で知ったのですが、本当はこんなに簡単にはたどり着けない果無山脈だ。

 “はてなし山脈!”、何という快い響きの名前なのだろう。どこまでも続く秘境神々の山を思わせる。その名前に惚れていつしか登れるのを楽しみにしていた。
 本当は縦走しなければだめなんでしょうが、安易なピークハンターになってしまった。

   冷水山登り口

 林道が安堵山を過ぎた頃、階段状の山道と手すりが見えた。ここが冷水山への取り付きだ。果無山脈の縦走路も一旦ここで林道に出ることになっている。

 自然林の道は秋の色で気持ちがいい。なだらかな尾根の道はよく手入れされ、関西からアプローチこそ長いが、ここだけ見ればハイキングコースだ。展望があまり良くないのが少し残念。

いい雰囲気の尾根道    

 のんびり歩いて50分ほどで冷水山に着いた。感動が少ないのは、しんどい思いをして登ってこなかったせいだと自分を戒めるが、一等三角点にしては展望が少ない。特筆すべき景観もない。
 でも静かで誰も居ない頂上って大好き。シートを広げてゆっくり昼寝を決め込む。

   冷水山にて

 このままもと来た道を引き返しても面白くないので、南に下りる切り開きを辿ることにする。あまり踏まれていない道だが、テープがしっかり付いているので道を外れることはない。
 10分ほどで林道に下りてしまった。もっと手抜き山行をするなら、ここから登れば20分も掛からないだろう。

 ポクポクと林道を歩き車に戻る。ススキに混じってセイタカアワダチソウが侵入してきている。残念なことだ。

手抜き用登り口    

 せっかくここまで来たのだから次は安堵山のピークを稼ごう。
 車はそのままにして、果無スカイラインから分岐した林道に入る。すぐに安堵山の山道があったのでそちらを歩いたが、林道が平行していてまた林道に出てしまった。この道は私有地なのだろうか。廃棄したタイヤが山積みにされている。

   タイヤの山から見る黒尾山{~。~;}

 ゴソゴソっとヤブを分け入ったところに安堵山の三角点があった。まったく展望も利かず。忘れ去られたような山頂だ。

 林道が出来たおかげで、日帰りでピークを踏めたわけだが、廃棄されたタイヤの山を見ると、何とも複雑な思いです。

 帰路、龍神温泉の露天風呂で汗を流す。

冷水山登り口10:10→11:00冷水山12:30→12:40林道→13:10冷水山登り口
冷水山登り口13:10→13:30安堵山13:40→14:00冷水山登り口


            〇~~/\/\~~/\~~ 《囲炉裏 村チョッ! Santa!》


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