比良山ラッセル雪遊び〜 (^_^;



強風のため比良リフトは運休、降り続く雪の中、神爾谷で雪遊びをしてきました。

【日  程】: 1994/2/24(木)日帰り
【行き先 】: 滋賀県比良山神爾谷
【コース 】: 比良山麓リフト前→神爾谷→源流迄 ピストン
【天  候】: 雪
【メンバー】: ファイヤーマン、山太 2名
【地  図】: 昭文社 比良山

 予定では神爾谷ルートから武奈ヶ岳に登り、帰路はロープウェイ、リフトを乗り継いで下山するつもりでした。でも、武奈ヶ岳には登れませんでした。

 湖西線で比良駅に近づくにしたがい、雪がちらほらと降り出してきました。比良駅からリフト前行きのバスの乗客は、私達を入れて6人だけです。リフト前に着くと、結構雪が降っています。ロープウェイとリフトは強風のため運休だって!。ありゃりゃ。
 今日は動くめどが立たない、と言うことで、スキーヤーはあきらめて帰る。このリフトは月曜日から悪天候のため動いていないそうです。

 もともとリフトに乗るつもりはなかったので、良かったなあ〜、何で苦笑いしながら歩き出す。でも帰りも歩かねばなんねえな〜。
 雪の登山道は1人か2人の足跡がある、積雪はひざぐらい。リフトの下のトンネルをくぐり、釈迦岳へ登る道と神爾谷へ入る分岐で、踏みあとは釈迦岳の方へ〜。(^_^;

 とうとう深雪のラッセルが始まってしまった〜。
日曜日ぐらいに誰か歩いたのだろう、ひざぐらいより下の雪は固く、まあまあ快適にラッセル。

 山腹の道から、沢筋に入った頃から雪が急に増えてきた。吹き溜まりになると腰ぐらいまで潜る。急斜面はあえぎながら登るがはかどらない。

 ワカンを持ってきたらよかったなあ、なんて後悔。ファイヤーマンさんはワカンを付ける。でもファイヤーマンさんのワカンはよく外れる、ズボッと足を突っ込んだら今度は抜けない。山太は軽量を武器にそろりそろりと登るんだが、時々足がとどかない程、深みにはまってしまう。

 途中から今朝のバスで一緒だった兄ちゃん1人が後ろに〜。いや、あまり近づくとラッセルをさせられるので、適当に休み休み、姿を見せたり見せなかったりしてついてくる。(別にあんたには頼らんわい!)

 堰堤を越すときの急斜面には苦労する。地形から判断して吹き溜まりの雪は3〜4メートル、そのうち新雪は2メートル程、目の前の雪は背丈を超し、雪をストックでかき分けて、ひざで雪を固め、一歩進んではズルズル、思うように進まない。おかげでゴアのオーバーズボンの、ひざのゴアが亀裂が入って、剥がれてしまった。(^_^;

 雪は相変わらず降り積もり、ときどき地吹雪のように吹き付ける。堰堤がほぼ終わり、きつい鎖場を越える頃には、緩斜面でも胸までのラッセルに喘ぐ、もう少しで最後のザレ場だが、どうやらこれ以上進めそうにない。

 12時30分、9時から殆ど休憩なしに登ってきたが、ここで昼飯とする。急斜面を踏み固め、2人が座れる場所を作る。山太は定番のビールとラーメン。シェラカップに注いだビールの泡の上に、雪がどんどん積もっていく。ファイヤーマンさんはうどんを用意していたようだが、もう面倒だと弁当だけを食べる。相変わらず雪が降りやまず、ザックの中や至る所に雪が侵入してくる。

 ロープウェイが動いていれば、無理をして登っても帰れるんだが、今日は自力で下山しなくてはいけないので、登りはここまでにする。

 1時に下山開始。もっとゆっくりしたかったんだが、降り積もる雪で気があせる。後ろから見えつ隠れつして登ってきたラッセル泥棒は、途中で退散したようだ。

 さっき付けた立派なラッセル道が、もう雪と風で消えているところもある。でも下りはやっぱり楽だわい。1時間ちょっとで山麓リフト前に下りてしまった。ちょうどバスが行ったところだったので、比良駅まで歩くことにした。

 イン谷口から山道に入り下山したのだが、この道はもう10数年ぶり、なんとあの森林の荒れ様はどうしたんだろうか?、昔は深い森だったのに・・・。
 平地に降りても、横殴りの雪で顔をそむけて歩く。3時比良駅に到着。

 駅前の店は休店。並んでいる自動販売機を見たが、ビールがない。そこへ店のおじさんが「兄ちゃん、ビールかい!」と言うわけで、店に裏から入れてもらい、ビールを買う。ウメー!。

 という、ラッセルの練習登山でした。

            〇~~/\/\~~/\~~ 《山太 Santa!》



トップページへ 山旅帳目次へ