大峰の鉄山、秋の沢登り


 FYAMAの友人3人で大峰の沢、鉄山の白子谷へ行って来ました。

【日  程】10月14日(木)前夜発
【山  名】大峰 鉄山  1,583m
【入山地 】川迫川 大川口
【下山地 】同じ
【天  候】快晴
【メンバー】関西こまくさ 2FU 山太
【形  態】沢登り
【行  程】大川口→白子谷→鉄山→北東尾根→大川口

 13日夜6時森ノ宮を出発。会社帰りの車が道を埋め尽くし、なかなか大阪を脱出できない。
 途中で食料色々、ビールロング缶1ダースを買い揃え、2FUさんのランクルは快調に飛ばす。川迫川渓谷の布引谷と小坪谷の出会いに良い天場を見つけ、今夜の宴会場とする。
 6人用のテントに3人だけだから大宴会場です。
 空は星がいっぱい、天の川も見える。明日も天気だ。

 今夜のメインディナーは、豚鍋?。鍋に酒をドバーっと入れて少し水で薄める、そこへニンニクと土ショウガのスライスを入れて下準備OK、それをアルコールバーナーで煮えたぎらせる。
後はほうれん草、豚肉、椎茸、豆腐等を入れ、ポン酢で食べる。旨い!。さすが名コック2FUさん。
 たぶん9時半頃頃着いて12時半頃寝たと思うが、定かでない。

 白子谷の少し下流に車を止めて、用意万端8時入渓。10月の沢登りは初めてだ。いつぞや9月に沢に入って全身ずぶぬれになった時、良い天気にもかかわらず震え上がったことがある。今回は濡れんようにしよう。

 白子谷に入って直ぐ7メートルほどの滝、こまくささんはここでワラジを履 いている。あれ、まだ履いていなかったんか。大巻きすれば右岸でも左岸でも 登れそう、でもそれじゃ面白くない。
 滝の直ぐ左側の立木を使って岩をよじ登る。途中にテラスがあり、その上はバランスを取ってグイッと乗り越す。まだ完全に眠りから覚めていない堅い身体で無理して登る。

 その後は河原歩き、大きい岩がゴロゴロしている。8時40分右岸からの出合に到着。小休止。
 殆ど涸れかかった沢で入り口も小さい。私たちが登ろうとしている、鉄山に真っ直ぐ上がっている沢にしては小さすぎるので、その手前の沢だと判断する。

 この辺から滑がきれいになってきた。9時00分、次の左岸からの出合。2FUさんさっさと本流を登って行ったが、待てよ待てよ、おかしいぞ!??。
 こんな所に出合があるはずがない。いや正確に言うと、この出合は左股より右股の方が水量が多いはずだ。だのにここはその逆??。

 どうやら行き過ぎてしまった。「おーい!引き返すぞー」すんまへんm(_ _)m
20分ほどのロスをして先ほど休憩した出合に戻る。
 こんなに水量の少ない谷で大丈夫か?と心配したが、テープを見つけ安心する。

 2,5万図でもわからないような小さな谷が左右からいっぱい出てくる。
やっと地図で確認できた大きな出合を左に取る、先にはちょっとヤバそうな滝が見える、滝には大きな岩が掛かり直登は無理。
 こまくささんがトップで左岸の壁をスイスイ登り樹林帯の中へ消えていった。
次に2FUさん、岩から草付きに変わるところで後一歩が踏み出せない。

「こまくささーん、ザイルお願いしまーす。」と確保してもらいクリアー。
登り切ったところにそま道があり、それを伝い難なくもとの谷へ。

 足元の色が落ち葉で赤く染まってきた、上を見ても秋の色だ!。
次の大きな出合で休憩、振り返れば紅葉がいっぱい、木漏れ日で紅葉と空のコントラストがきれい。
 ガイドによれば、この出合で右に取り鉄山と弥仙の鞍部に上がるようになっている。でもそれじゃ面白くない。左にとってズボッと鉄山に上がる予定。

 左右の岩壁が迫りそそり立っている。どんどん高度を稼ぐ。まるで岩登り。
ホールドはいっぱいあるが、浮石が多く用心用心。岩を落とせば絶対に下の2人に百発百中。
「フリーの練習せんなあかんなあ〜」と2FUさんの声が下から聞こえる。

何度も枝谷が出てくる。
「その谷を右に行けば谷から出て尾根に出れそう。」と、こまくささんが言う。
「左を登って鉄山の頂上に真っ直ぐ上がりたいい!。」と言う山太のわがままを聞き入れてもらって、急な岩に取り付いた。
その上のチムニーは迫力満点、圧巻だった。
 最後の石楠花の薮漕ぎ数分でドンピシャ鉄山へ、11時30分だった。

 1時までのんびりと休憩。記念写真を撮ってビールでカンパーイ。
頂上にシートを敷き、ゴロリンと3人そろって寝っころがる。真っ青な空にうろこ雲、遠くでシカの声、キーン。のどかだ〜。これが平日の山の良いところ。
 下山は尾根道を使い大川口へ、結構急な尾根だ。下りは得意な山太だがどうも勝手が悪い、渓流シューズのフエルト底は滑る滑る、何度も転びながら杖を付いて、遅れ遅れついていく。
 下るに連れて道が怪しくなってきた。幾つも幾つも道が分かれている、その度に薮が深くなる。とうとう最後は薮を漕いで川迫川の河原へたどり着く。
 結局大川口の登り口はどこだったか不明。
下山2時30分。お疲れさん!!。

            〇~~/\/\~~/\~~ 《 山太 (Santa!)》

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