大峰南部 中八人山 沢登り 朝帰り(^_^;


 下山に使う道が不明瞭でちょっと時間がかかりました。(^_^;

【日  程】 1993年8月5日 07:30 〜6日 03:45
【山  域】 大峰山脈南部・大野川・高津川・北谷 中八人山(1,396.5m)
【ルート 】 高津川→北谷→中八人山→北谷→高津川
【メンバー】 MOGU、白馬山猫、不知火、山太
【行  程】 高津川入渓07:30→薮突入14.30→中八人山
       16:30→沢源流19:00→ 下山03:45

注目すべき山行だ〜


 

 近鉄八木駅に 23:00 集合。
 今回は、奈良 京都 兵庫 大阪と4府県から集まったFYAMA仲間です。
 五條市から十津川を南下して大野川に入り、林道の適当なところにテントを張ったのが02:00 です。やっぱり直ぐには寝られない。
 ビールやつまみを持ち寄り、軽く宴会です。やっと寝たのが 03:30 でした。

 06:00 MOGUさんに起こされる。おお!、今回はMOGUさん気合いが入っている。取りあえずテントを撤収して、林道終点まで車を走らせる。
 林道終点で軽い朝食。でもおかしい?、入る沢がない。ちょっと奥へ入りすぎた様子です。742m の又六谷出会いまで入ってしまった。失敗失敗。

 高津川出会いに車を止めて、入渓したのが、07:30 。ちょうど山仕事の人が出勤してくるところだった。私たちが沢に入っていくのを見て、「道がこっちに有るぞ〜。」教えてくれたが、大きなお世話だった。
 高津川は山仕事の人が教えてくれたように、左岸に道があるのですが、この沢はすごくきれいな沢でした。傾斜のない広い河原で所々廊下の様になっている。こっちを歩いて正解!。
 北谷に入りやっと高度が稼げるようになった。まずは 15mの滝、右岸の薮に突っ込み立木をつかみよじ登る。次の滝は10m 程かな、少し戻り右岸のガレを登る、あれえ!結構登らされる。こんなに登っても良いのかなあ〜、と思ったがハッキリした踏み後があるのでそれをたどって登った。沢には立木にシュリンゲをかけて戻る。
 次の滝も15m 程だが釜がでかい、今度も右岸の壁を登る。そこでロープが張って有るのを見つける。やっぱり沢に降りるのに、立木にシュリンゲをかけて戻る。
 次も10m 程の滝、左岸の壁をザイルで確保してMOGUさんがトライ。そう難しそうでもなかったので、ブルージックで自己確保で各自が登る。
 出ました出ました、でっかい滝、40m はあろうか、右岸のルンゼから壁を登ることになる、結構きつい。
 11:30 沢に戻りここで昼食にする、朝は簡単に食べただけなので結構おなかが空いた。
 地図で見るともう険しいところはなさそう、なんて思ったのがいけなかった。 15m 程の滝を安易に右岸のルンゼから越そうとしたのが間違い、壁が出てきてどんどん上へ上へと追いやられる、木陰から見ると、まだ上に結構大きな滝が見える、とうとう沢に戻れそうにもない程上がってしまった。
 このままだと中八人山の左のピークの南側の尾根に上がってしまう。もう谷には降りれないので、そのまま薮を漕ぐことにした。
 初めは獣道のおかげで結構歩けたのだが、植林の中に入るとえらい茂っている。植林が新しく、背丈程の杉の木を多い被さるように、薮が茂っている。その薮はトゲの薮で、薮こぎのペースが極端に落ちてしまった。
 ちょっと時間切れだなあ〜、と思い始めた。でもここから引き返せばよけいに時間がかかる。この時は皆、頂上からは道があると信じていた。
 尾根に出る最後は猛烈な笹薮、背丈をはるかに超し密度が濃い。やっと尾根に出たが道は獣道とあんまり変わらなかった。相変わらず薮漕ぎのようにしてやっと中八人山のピーク、とうとう16:30 です。

 ガスと言おうか、小雨と言おうか、視界はなく、全身ずぶぬれ、寒い!。食料を分け合って、小休止で下山。
 しばらくは踏み後がハッキリしていたのだが、1408m のピーク周辺で不明瞭になってきた。
 道は1408m のピークの手前を巻いて、北谷の東の尾根に付いているはずなのだが、見つからない。
猛烈な笹の薮を漕いで1408m のピークに登った、そこから尾根を探そうと思ったのだが、ガスで見えないのと、2メートルを越す超過密な笹薮で全く解らない。
ピークを回るように道を探したが見あたらない。
もう夕暮れが迫っている。それまでには何とか道を見つけるか、沢に降りなければ・・・。

 結局獣道を辿ってばかりで、道は見つから無かった、唯一人間の道を見つけたが全く下っている様子がないのであきらめる。
 19:00 沢に逃げることにする、沢はもう殆ど真っ暗、懐中電灯を取り出し、ガレを下る。
 谷底が見えないのでかなり緊張する、喉がカラカラ、懐中電灯ではスタンスが解らず、壁を下り沢に入るのに苦労する。チョロチョロと流れる水を飲み、やっと落ちつく。これで下山の時間的推測がたった。

02:00 頃だろうか、今更ジタバタしたってはじまらない。
 谷は険しく、懸垂下降3ピッチでやっと沢らしくなった。真っ暗闇に下ろしたザイルの先が見えない。先に降りたMOGUさん緊張しただろうなあ。
 何時間か歩いて、どうやら枝谷から北谷に入った様子、登るときに見慣れた場所があるので安心する。これから滝が出てくるが、大体巻いたルートをおぼえているので少しは楽だろう、と思った反面、まだまだ先は長いぞ〜。
 1ヶ所、右岸を巻いたと思い登ってみたが、壁で進めなくなった。もう一度沢に戻る。ちょっと冷静になるため少し休憩をする。頂上から一度も休んでいないことに気づいた、01:00 を回ってる。
どうやら02:00 下山は無理みたい。
 少し休憩したらルートを思い出してきた、登る時に確保してブルージック登ったところ だ。
  とうとう02:30 頃、不知火さんと、白馬山猫さんの電池が切れたので、一人づつエスコートしながら下る。その後は滝を巻くような所が無かったのでよかった。

 高津川の本流に出会った時はほっとした。もうやばいところは何もない。途中の伐採をしているところから、仕事道に入る。これも結構長かったなあ。
 車に到着したのが03:45 帰ったぞー!。なんと20時間もの行程でした。
 大幅に下山時間が遅れてしまいましたが、全く冷静でした。現在地がハッキリしていたし、道具もそろっている。暗闇で事故さえ起こさなければ、全く問題ないと思っていました。

          〇~~/\/\~~/\~~ 《 山太 (Santa!) 》

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