大峰山脈 国見岳で500座達成\(^O^)/


 山を登り始めたとき、「500座登ろう!」と云うことを目標に登ってきました。その目標がこんなに早く達成できたのは、やっぱりこのFYAMA のおかげです。皆様に厚く御礼申し上げます。本当に嬉しいです。

 今回は、FYAMA で知り合った仲間がお祝いをして戴けると云うことで、前夜から宴会付きの山行となりました。

【日  程】:1995年10月19日(木)前夜18日発
【山  域】:大峰山系
【山  名】:大普賢岳  1,780m
       国見岳   1,655m
       七曜岳   1,584m
       和佐又山  1,344m
【ルート 】:和佐又→大普賢岳→国見岳→七曜岳→無双洞→和佐又山→
【天  候】:晴れ
【メンバー】:山口、ハニー、こまくさ、薫、ぶん、ウィークデー、山太 敬称略


★前夜祭編

 山口号には山口さんご夫婦、山太号にはこまくさと山太、18日夜8時に藤井寺駅に集合する。竹ノ内峠を越えて一路和佐又へ。
 大和上市周辺の酒屋さんで車を停める。ゴットンゴロゴロ、ゴットンゴロゴロと何度もビールを買っているうちに、周辺の地形をすっかり忘れてしまった山口さんが、歩道区切りのブロックを蹴飛ばす。
 これは山口さんの負け。ブロックはビクとも動かず、ビールを放り出して大転倒。手は擦りむくは、ひざを強打、おまけに買って今回2度目のズボンを破いてしまう。しきりに破れたズボンを気にしていたが、あれは痛かったと思う。

 その後、おいしい柿の葉寿司で有名な大滝でも、酒を買ったことがあるのを思い出す。今後山口さんが転倒した酒屋では、仕入れはしないことにしよう〜。
 10時半和佐又ヒュッテに到着。空は満天の星空、天の川も見える。
 さっそくこまくささんの大テントで宴会が始まる。わかたさんの奥様から手料理の差し入れのを頂く、おいしい\(^O^)/。ご馳走様でした。

 薫号の薫さんとぶんさんは12時半頃やっと到着。大和高田周辺を彷徨っていたそうな。
 宴会は2時まで続いた。まだまだなんぼでも会話は尽きないが、明日のためもう寝よう〜。


★大普賢岳に登り着く

 6時には6人の顔が揃う。各自好きなもんを食べて登る用意をする。相変わらずおしゃべりは絶えない。
 大普賢岳回りにするか、七曜岳回りにするか、2転3転としている計画だが、大普賢岳回りにして、ハニーさんは途中で引き返す、と言う事になった。
(これには色々な事情もあり、またその後の行き違いもありましたけど〜。)
 空は秋の雲がポツリポツリ、今日も良い天気だ。久しぶりだが山の朝はやっぱりいいなあ〜、と再確認。
 春に来たときは、何処でも歩けたこのスキー場はススキが満開、ここから見る山々は紅葉にはちょっと早い。
 予定通り7時出発。じっくり見ると紅葉している木がポツリポツリ。和佐又山の鞍部で少し休憩、ここからブナの原生林が始まる。
 ハニーさんが「何処まで行こうかなあ〜、」と言うので、「とにかく笙の窟まで行こうよ、祠があるから〜。」
 朝日窟、笙の窟、鷲の窟、すごい岩壁を見上げていると頸が痛い。戻るというハニーさんをこまくささんが、「石の鼻まで行こう。」と誘う。次は大普賢まで誘おうか、なあ〜何て思いながら歩いてました。
 小さな峠に登り着くと日本岳の道標がある。でも本当の頂上は少し登ったところだ。これはまだ登っていないので今後の楽しみにしておこう。

 皆で石の鼻の岩に乗っかり、大台方面の展望を楽しむ。そして記念写真。ハニーさんは意志が固くここで下山。気い付けて下りて下さい。
 登ってきたルートなので危険はないだろうが、うら若き美女を一人で帰らすのがちょっと不安。
 昨年の春、FYAMAer のわかたさんが亡くなったところに到着。皆ザックを置いてしばし沈黙。めいめい、わかたさんと色々な話しているのだろう。
 9時半、大普賢岳に到着。\(^O^)/ 来る度に新しいプレートが増えているように思う。でも古いのは朽ちているんでしょう。★500座達成\(^O^)/  いよいよ500座を目指して縦走!。山太は大普賢岳から行者還岳間はまだ歩いていない。
 左側の斜面は結構緩く笹原が広がる。ひょこり鹿が顔を出しそうなところだ。鹿に樹皮を剥がれた木も所々にある。
 道が東から南に方向を変えたところで、一つのピークを巻きはじめた。たぶん弥勒岳だろう。「ちょっと行ってきます〜ぅ」とピークハント。でも何もない頂上だった。数えないでおこう。
 次のピークはかなり縦走路よりせり上がっている、うん!これが目指す国見山だろう。今度は薫さんと二人でピークを探しに行く。
 2.5万図で確認すると、地形と地図がピッタリ、間違いなく1,655mのピークだ。山頂は鬱蒼とした森の中で朽ちた杭が打ってあっただけ。しょうもないピークじゃなあ〜。とにかくこれが私の500座目だ。薮を漕いで元の縦走路に戻る。パチパチパチ!、皆から祝福を受ける。\(^O^)/
 そこから岩盤の険しい鎖場の道を下ると、パッと視界が広がる。大普賢岳、小普賢岳の岸壁が一望、素晴らしい展望。年配のご夫婦が休憩していました。

 稚児宿は水さえ有れば素晴らしいテン場だ。まるで古寺の石庭のようだ。地図を見てあれれ??、国見岳は稚児宿の向こうになっている。だったらさっき登ったところはどこ??。
 まもなく「国見岳」のプレートのあるピークに到着、でもさっき登った1,655m 峰が北側に高くそびえている。結局この辺一帯が国見山という事にしておこう。
 11時半に七曜岳に到着、ここは展望が良い。頂上の大きな露岩で各自食事の用意。鍋焼きうどんに、ラーメンに、パン等。勿論ビールで乾杯!。 相変わらず、NIFTY-Serve の話、FYAMA の話、パソコンの話、そして山の話。
 山頂でノンビリとしていた時に、突然都会に舞戻されたようなピピピ!と言うポケベルの音。こまくささんのザックからだ。「わ〜、仕事の連絡や〜。」でもここじゃどうしようもない。
 仕事が忙しいのに、参加してくれたんだなあ〜・・と感謝感謝。m(_ _)m  おお!出ました。「山太さん5百座達成」の看板。山口さんが急遽プリンターで作ってくれたんです。それを囲んで記念写真。一生の思い出ですわ〜。

 1時頃まで頂上でワイワイ騒いでいたでしょうか。いよいよ下山。稲村ヶ岳など西の方の展望を最後に楽しむ。綺麗に紅葉するのは後10日ぐらいだろうか。それでもポツリポツリと真っ赤な色が見える。

★無双洞を通り厳しい下山

七曜岳から無双洞の下りは半端じゃない。分岐からすぐドドドッツと下る。倒木や白い岩が目立つ、ちょっと荒れた斜面だ。でも道はしっかりして、迷いやすいところもない。
 無双洞までめちゃめちゃ下る?。よく地図を見ると、何と600メートルもの下りだ。そしてまた和佐又山の鞍部まで300メートルも登ることになる。
 うんざりするほど下ると沢の音が聞こえてきてやっと無双洞に到着。沢底から2メートルほど上の岩盤にぽっかり穴が開いている。その下には洞窟から水が流れ出ている。綺麗な水や〜。
 早速探検隊を結成。縦1メートル、横50センチほどの入り口を入っていくと、下に行く丸太の階段が着いていた。ちょっと広くなったホールから洞窟はいくつにも別れている。このように無数に双になっているところから、この名前が付いたのだろう。まるで迷路のようだ。 ランプを消せば真っ暗だ。しばらく厳窟王を楽しむ。いやトムソーヤの冒険かな。

 沢を渡りトラバース道に入る、これがまた結構長い。白い石の沢を渡ったところからメチャ急登の登りに差し掛かる。なるほど地図を見ればそうなっているが、下山の途中のこの登りはこたえるわ〜。
 鎖場の急登を登ったところにぽっかり空いた「底無井戸」、これも鍾乳洞の一種だろう。井戸のように垂直に洞窟がある。ロープが垂らされて有り、懸垂下降で降りられそうだが、自力では登れそうもない。誰も降りる者は居なかった。 ここからはやっと登りも少なくなり、ブナの原生林を歩くことになる。何と立派なブナ林だろう。なかでも大径3メートル、小径が2メートル程あろうかと言うブナは立派だった。

 2時45分やっと和佐又の鞍部に帰り着く。もしかしてウィークデーさんが和佐又山の頂上で待っているかも知れないので、山太とぶんさんが和佐又山に登りに行く。
 3時に頂上に着いたが誰も居ない。ベンチに腰掛けて少し休む。振り返れば大普賢岳にガスが掛かってきた。どうやら天気は予報通り下り坂だ。
 和佐又山からダイレクトに和佐又ヒュッテに降りる道を取る。
 3時15分無事下山、あ!ウィークデーさんの車が止まっている。やっぱり来ていてくれたんだ。
 当初の予定では、七曜岳から大普賢岳にまわり、和佐又に下りてくる予定だったので、昼からしか出られないウィークデーさんは、小普賢岳の鞍部でカメラをセットして待っていてくれたんです。でも逆回りだったので山では会えませんでした。申し訳ありません。
 和佐又の前でウィークデーさんを交え、もう一度記念写真を撮り、中荘温泉にくり出したのであります。

 平日に無理をして参加していただいた方々。 翌日、後を追ってきていただいたウィークデーさん。 差し入れと、お祝いの美酒を頂いたひろどんさん。 そしてこの囲炉裏でお祝いのメッセージを頂いた方。 皆様本当に有り難うございました。m(_ _)m m(_ _)m

            〇~~/\/\~~/\~~ 《囲炉裏 山太  Santa!》

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