晩秋の大峰、古道を歩く。落ち葉の絨毯が気持ちよかったです。ちと天気は“いまいち”でしたけど〜。
【日 程】:1994年11月17日木曜日(前夜発日帰り)
【山 域】:大峰山
【山 名】:大普賢岳 () 1,779.9 3等三角点
【ルート 】:柏木→上谷分岐→阿弥陀が森分岐→大普賢岳→和佐又ヒュッテ→
和佐又口〜〜柏木
【天 候】:曇り、稜線はガスのち霧雨
【メンバー】:関西こまくさ、山太 2名
【地 図】:エアリアマップ、大峰山
今回のルートはちょっと長いので、前夜に麓にテントを張って用意万端。と言っても、宴会目当てに前夜からこの辺に来ていることが多いんですよ。
柏木の国道沿いに車を停める。登山計画書を車に張り付け、7時に登り出す。この柏木は、昔は大峰信仰登山の基地として栄えたようですが、今はすっかり洞川にお株を取られてしまいました。
こちらの登山道を使わなくなったのは、やっぱり洞川の倍ほど時間がかかるからでしょうね。
よく踏まれた古道はアップダウンのロスがなく、淡々と登り続けている。
「綺麗に手入れされた杉は、川上村の誇りだろうか。」なんて喋りながら立派な植林をくぐって、どんどん高度を稼ぐ。
8時に上谷分岐の峠に登り着く。尾根からは落葉樹林の林が、綺麗な秋の色になり、明るくなった。
「秋だなあ〜秋だなあ〜、」と何度も心の中で呟きながら、黄色と赤の落ち葉の絨毯を踏みしめながら歩く。ガスの中に入ってしまい、遠望が利かないのがチト残念。
10時、大きな岩を這いあがったところが伯母谷覗、すごい!。崖から下を覗くとハングしていて、真下に見えるのは杉のテッペンだ。クリスマスツリーを真上から見ているよう。
11時20分、大普賢岳の頂上に到着、2度目の山頂だが今回も何も見えない。残念や〜。
頂上でラーメンを炊いてのんびりしていると、霧雨がチリチリと顔に当たる。こまくささんと私、どちらともなく片付けだす。
12時下山、10分ほど降りたところが、今年の春FYAMAer のわかたさんが亡くなられた遭難場所だ。お線香と数珠を取り出してお参りをする。
こまくささんはビールを谷に向けて注ぐ。
わたしは、「また来るからな〜!。」と声を出すと、ぐっと目頭が熱くなった。
霧雨が濃くなってきたので雨具を着る。濡れた鉄バシゴや岩が滑る滑る。先ほど遭難現場を見てきただけに、すごく慎重になっている自分がわかる。
和佐又ヒュッテに1時40分到着。ここに着くのは5時頃の予定だったので、タクシーを呼んでもらい、車のある柏木まで戻るつもりだった。
バスの時間は和佐又口15時17分、ここから和佐又口まで40分もあれば下れる。儲け儲け!。
先週、FYAMAer のワッショレ隊や大勢がこのヒュッテで泊まり、お世話になったので、お礼を言っておきました〜。(^_-)
和佐又ヒュッテから和佐又口に下る沢道は、自然林で紅葉真っ盛り。広い明るい谷の両斜面はなだらかで、その斜面に落ち葉がびっしり、そして落ち葉が舞う。
「こりゃあ、奥入瀬渓谷に負けんで〜!。」とこまくささんが叫ぶ。
〇~~/\/\~~/\~~ 《山太 Santa!》
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